スタンディングとビッチング【リメイク】

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抜け出して店へ向かえばもう昼くらいで荷物が店の前に山積みになっていて、見覚えのある男が店内を覗き込んでいた。金髪に青眼で黒色のジャケットに白い服を着て、黒色のズボンに首からネックレスも下げた若い男…俺の弟の海斗(かいと)だ。 俺の弟ながらイケメンで、俺と違ってαだしきっと将来はどこかの社長とかでもやるのかなんて思っている。今は大学生で経済学部だったと思うが…どうしてここに…? 「海斗」 「兄貴!!」 名を呼んでやればぱぁと嬉しそうな顔をしたが、それも一瞬で訝しげな顔をしている。つかつかと歩み寄ってきて匂いを嗅いでくる。 「どうした…?」 「兄貴どこ居たんだよ。こんなに荷物溜まるほど」 「っあー…とりあえずせっかく来た所悪いが荷物中に入れるの手伝ってくれるか?」 「お、おぅ」 頭を掻きながら言えば、返事をしてくれて手伝ってくれる。まさか媚薬盛られてしたセックス気持ち良すぎて三日も意識ぶっ飛んでたなんて弟に言えるわけもない。 荷物を運ぶのを手伝ってもらい、お礼に昼飯を買ってやり外のベンチで座って一緒に食べる。来るなら一言言ってくれればと思ったが、スマホを見ればしっかり連絡来てた。 「日帰りか?」 「いや。夏休み終わるまでこっちに居る」 「住む所は?」 「もち兄貴の家」 夏休みなら彼女とデートとかやる事多いんじゃ無いのか?それとも周りに人が寄ってきすぎてのんびりしたくなったのかもしれないな。
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