今日は、ありがとう

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今日は、ありがとう

 笑顔も可愛いが、微笑むゴーも可愛い。もう春はゴーにハマってしまったのだろう。そして、次の約束もできた。 「ご馳走さまでした」 「僕もご馳走さまでした」  そう二人は声を合わせて、「ご馳走さまでした」に喜びを覚える。 「食べるスピードが同じだったみたいですね」 「そうみたいだね。また、明日から仕事頑張ってくださいね。僕は今はあまりテレビには出てないんで忙しくないんですよ」  そう優しく言う春。 「そうなんですかー。 また、機会があれば僕の番組に出てほしい位ですけどねー」 「確かに出てみたいんだけどー、連続はマズいでしょ?」 「ま、また……来年になってしまいますが、来年には出てくださいね」 「僕は構わないんだけど、事務所がねー、って感じかな?」 「分かりました。待ってますよ」  ゴーは笑顔で言い、側にあった水を一気に飲み干す。 「じゃ、行こうか? ゴーのマネージャーさんもあまり待たせちゃ悪いしね」 「あ、はい!」  春は伝票を手にすると会計を済ませる。  先程、レストランに入る前にゴーのマネージャーは車に待機させていた。だから春は早く戻ろうと言っていたのだろう。  足早に二人はエレベーターに乗り、地下駐車場へと向かう。  広い駐車場内で、車を探すのも大変だったりする。何処に置いたのかを探し回る。  やっと見つけると、二人は車へと乗り込む。  春のマネージャーはグループで一人のマネージャーだが、ゴーのマネージャーは個人で動くこともあってか一人に一人ついているらしい。 「じゃ、僕はこの辺で失礼しますね。家、この近くですから」
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