一緒にレッスン♪

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一緒にレッスン♪

「僕はコーヒーで……。あ、いいよ……僕は自分で買って来るし……」  「君はそこで待っていて」と語尾に付け加えると、春は自分のコーヒーを買いに行くのだ。  どうやらゴーは春にお茶の一杯でもと思ったのだが、春はどうも年下であるゴーに奢らせたくないようだ。  春はコーヒーを買って来て、ゴーの前へと座る。  本当に不思議な感じだ。いつもならメンバーとスタジオが終わった後に寄る喫茶店。それなのに今、目の前に居るのはあの有名な歌手のゴー。事務所も違うのにこんなにも会っていて大丈夫なのかと思う。 「やっぱり、春さんは煙草吸われないんですね」 「ああ、そうだね。ボーカルだから、基本、喉を痛めちゃいけないし、今まで煙草に巡り合うことはなかったから」 「僕もそうしてます。そりゃ、学生の頃は吸ってましたけど、完全にハマる前に止めましたからね」 「うん!煙草は吸わない方がいいよ。本当に喉を痛めるから、よくないし、まだまだ歌を続けたいんなら、吸わない方がいいしね」 「ですよねー。僕も気を付けないと……」  色々と二人で話をしていると、いつの間にか時間になっていて、春は腕時計で時間を確かめる。 「じゃ、そろそろ時間だし、行こうか?」 「はい!」  そう若者らしく元気よく返事をするゴー。そんな姿さえも春にとって可愛くて仕方がない。ゴーは春より年下なのだから、余計に可愛く感じているのであろう。  飲み終えたコーヒーのカップをカウンターに戻し、予約したスタジオに向かう二人。
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