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 母の夢をよく見ます。  四十九日より前、亡くなって割とすぐに見た夢は、どこか旅先で一緒に居ると 「そこでヘリコプター乗れるらしいから、ちょっと行ってくるわ」 「行ってらっしゃい」 というものでした。  アクティブであちこちに友達が居て、北海道でも九州でも一人で出かけて行った母らしい夢です。  が、それ以後見たものといえば、もう病気が進んでいて顔色も悪く元気がない母ばかりでした。  亡くなった時は170センチ近くあった人が20キロ台にまで落ちて、もう喋るのも動くのもままならない状態だったので、その印象が強過ぎて元気な母を思い出せないんじゃないかと家族には言われました。  内容的には、たとえば飛行機に母と乗っていたり、どこかに出かけていたり、はたまた病院に居たりするのですが。  病気で弱っていて体力もないので配慮して欲しいと、CAさんや周りの人に泣きながら訴えても皆困った顔をするばかりで分かってくれない……というのが定番でして。  亡くなった人が夢に出るのは、何か伝えたいことがあるからだと知人から聞いたこともありますが、これに関しては自分の思い残しや無力感が、疲れていたり体調悪い時に出るんじゃないかな〜と考えています。  なので余談ですが、知人に言われた『亡くなった人が〜』というのは本当にそういう夢もあるかもしれませんが、私のように良くない夢を見た時に母がまだ苦しんでいるんじゃないかと自分を責めたり辛くなることもあるので、あんまり全てをそう考えるのは個人的にはおすすめしません。
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