4.うなされ、呼んだ名は…

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拓実「そっか…、俺たちほんと、ツラい恋をしてるよなぁ…。」 結愛「ホントそれ…。報われる日なんか来ないっていうのに、忘れることができないなんてね(苦笑)」 いっそ記憶喪失にでもなりたいくらいよ…。 拓実「いや…、報われる日が来る可能性、0%ではないだろ。」 結愛「へっ…?」 拓実「一度は好き同士で付き合ってたわけだろ?だから、0ではないと、俺は思う。」 結愛「そう…かな…?」 拓実「望月の元彼と知り合いでも何でもないからあれだけど…、俺にできることがあったら何でも言えよ!」 そう言って背中をバシッと叩かれた。 結愛「…そうか。春町くんは私を励まそうとしてくれてるんだ。」 俯いていた顔を上げると、春町くんがやたらとニコニコしていた。 逆に不自然です…とは言えない(笑) 結愛「…ありがとう。」 ぶっちゃけ、こうやって一緒に話をしてくれるのが1番ありがたい。 春町くんの前では元彼への気持ちを引きずってても許されるし、同じ恋の痛みを分け合える。 …ありのままの自分でいられるから、すごく心地が良い。
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