21人が本棚に入れています
本棚に追加
拓実「そっか…、俺たちほんと、ツラい恋をしてるよなぁ…。」
結愛「ホントそれ…。報われる日なんか来ないっていうのに、忘れることができないなんてね(苦笑)」
いっそ記憶喪失にでもなりたいくらいよ…。
拓実「いや…、報われる日が来る可能性、0%ではないだろ。」
結愛「へっ…?」
拓実「一度は好き同士で付き合ってたわけだろ?だから、0ではないと、俺は思う。」
結愛「そう…かな…?」
拓実「望月の元彼と知り合いでも何でもないからあれだけど…、俺にできることがあったら何でも言えよ!」
そう言って背中をバシッと叩かれた。
結愛「…そうか。春町くんは私を励まそうとしてくれてるんだ。」
俯いていた顔を上げると、春町くんがやたらとニコニコしていた。
逆に不自然です…とは言えない(笑)
結愛「…ありがとう。」
ぶっちゃけ、こうやって一緒に話をしてくれるのが1番ありがたい。
春町くんの前では元彼への気持ちを引きずってても許されるし、同じ恋の痛みを分け合える。
…ありのままの自分でいられるから、すごく心地が良い。
最初のコメントを投稿しよう!