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結愛「高校一年生の時から付き合ってて、もうすぐ2年半になります。彼氏はA大学に通ってます。」
ああ…、なんか瑛人のこと話してたらテンション上がってきた!!!!
結愛「それで…、彼氏はすごくカッコいいです。あ、私、彼氏のこと追っかけて上京してきました。もうほんとに大好きなんで、大学を卒業したら結婚しようと思ってます!!」
キャー!!とか、ヒュ〜!とかいう声が飛び交った。
照れ笑いしながら座ると…、
「うわっ…、キモっ…。」
えっ…?
私はすぐさま隣に座ってる男の方を向いた。
…が、完全無視で焼き鳥をかじっている。
言ったよね…?
私のこと、キモって言ったよね!?!?
パニックになっていたら、その男が立ち上がった。
拓実「春町拓実(はるまちたくみ)です。一浪です。軽音学部に入るつもりなんで、よろしく。」
無愛想にそう言って、また座った。
…え、なに? クール気取り??
何カッコつけちゃってんの???
あんたの方があたしよりよっぽどキモいわ!!!!!(怒)
控えめに言って…大っ嫌い!!!
春町くんの第一印象は最悪だった。
なのに、この2年後…、私は彼に恋をすることになる。
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