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ーー入学から2年後。
結愛「えっ…?」
瑛人から大事な話があると呼び出され、きっと良い事だろうとワクワクしながら瑛人の家に来た。
それなのに、瑛人が告げた言葉は…、
瑛人「他に好きな人ができた。」
どうやら、すでに私と同時進行で付き合ってるらしい。
私の頭の中は一瞬で真っ白になった。
結愛「えっと…、あっ、あれだよね!ちょっと魔がさした…っていうか?」
瑛人は黙ったままだ。
結愛「うん…、大丈夫!私としては、その女と別れてくれれば許してあげるし…!」
瑛人は首を振ると…、
瑛人「別れて欲しい。」
わ…、別れる?
私と瑛人が???
結愛「で…、でも、結婚するって約束したよね!?」
瑛人「それは…」
結愛「やだ…。絶対に別れたくない!!!」
瑛人「その時は結愛と結婚したいって思ってたけど…、今はもう…思ってない。」
うそ…、嘘だ…。
脈拍が上がって呼吸が乱れてきた。
瑛人「ごめん…、本当にごめん。」
瑛人はそう言って、頭を深く下げたまま…。
ああ…、瑛人はもう、私のことを好きじゃないんだ。
悲しくて、悔しくて、堪らなくなった私は瑛人の家を飛び出した。
…もちろん、瑛人は追いかけてこなかった。
こうして、私の大恋愛はあっけなく終わりを迎えた。
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