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マリーと出逢う夜
夜の帳が世界を染めた夜8時。
俺は散歩がてらに街に繰り出した。
ほんの偶然のことだった。
それは奇跡か、はたまた神の気まぐれか。
ふと、視線を路地裏に向ける。
そこには、
力無く倒れ込む少女の姿があった。考えるよりも先に、体が動く。
「大丈夫ですか!? 」
何度か声をかける。しかし、依然応答はなかった。
俺は、ポケットのスマートフォンに手をかけ、電話をする。
《もしもし、〇〇消防署です。火事ですか?救急ですか?》
「救急です!場所は…」
そこからの記憶はあまり無い。
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