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飲み会
明後日が最終日。
迷惑をかけないように、間違いがないように丁寧にパソコンの入力処理を頑張る華の姿を、名残惜しそうにチラチラと見る部署のメンバー。
木下や川瀬にとっても、華は可愛い妹のような存在になっていて、
「あと少しかぁ…。華ちゃん、ずっとここにいればいいのにな…」
と木下が呟くと川瀬も頷くほどだ。
「思い出作りにさぁ、夜皆でご飯食べに行きません?」
木下が川瀬に話を持ちかけると、
「井上部長!今日皆で飲み会しませんか?華ちゃんの送別会!」
と、少し離れた井上部長に向かって大声で話した。
「俺はこれから出張だから行けないが、成田に任せるから皆で行きなさい」
井上がそう笑って答えると、美咲と愛美と華が嬉しそうな顔で喜びあって、少し離れた所の理久もニヤリと笑って頷いた。
華は、人生で初めての飲み会に心を躍らせていた。
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