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「俺の案を採用した商品だからな。買わないわけにはいかん」
「試供品が良かったんじゃよ。トメさんも買ったほうがええぞ」
色んな言葉が、扉の向こうでは飛び交っていた。
ここ一週間の努力が報われた気がして、思わず笑みがこぼれた。
まあでも、一個だけ無駄だったことがある。
いい人のように見られようと、繕ったことだ。
付け焼刃がいかに無駄なのかってことは、武具屋である俺は一番知ってるはずなのにな。
カランコロン――。
「さっさと入んな、通りが詰まっちまうだろ」
そのまんまの方がいいや。
この町と武具の出来の良さは、俺が一番分かってんだから。
自信持って、ドーンと構えてりゃあいいんだ。
――――作者より――――
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