失礼な勇者を倒した武具屋のおっさん、繫盛して笑っちまう。

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屈強な男が振り回す剣、獰猛な魔物から体を保護する防具、専門性の高い魔術杖。 これらは、一般人がホイホイ買えるほど安くはないし、扱うにも技術がいる。 だから、一般の人が気軽に買える値段にして、簡単に扱えて、有効性があるものを、作ることに決めた。 ◇◇◇ そして俺は、身を護る装具である護身具を完成させ、本日ついにお披露目する。 この1週間、町の男として、気持ちのいい汗を流した。 町の方々にアイデアを聞きまわり、試行錯誤して護身具を完成させ、試供品を配り感想も聞いた。おおむね好評だったので、販売することに決めた俺は、速攻で宣伝ビラを配って回った。 それだけでなく、内装やら店の雰囲気やらも改善した。 なぜなら、護身具を買う方は、この店を頻繁に利用する客層とは全く違うからだ。
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