誕生日

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お店を出すのを助けてもらったということの話らしいが、その約束を律儀に守っていたことに驚いた。 「サトシと連絡取り合ってるの?」 「毎月の振込だけだから連絡はとってないよ。」 つながりがないことがわかる。 「カナタ…この状況は不法侵入にあたるけど、また刑務所に入りたいの?」 私はこれでひるむんじゃないかと思った。 「知ってる。 だから警備員達を眠らせて、家の周りの電気を切断した。 証拠が残らないから大丈夫!」 ベルが鳴らなかった理由がわかった。 「ヒナちゃん、僕はずっとこの日を待ちわびていたんだ。 ここからまたはじめよう。」 変わってない…
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