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ヒナは自分の意志でここにいるのではなく、やはりとらわれていたのだと確信した。
帰りに私は、カナタから勤め先が変わってないか聞かれた。
私が頷くと、カナタは笑った。
もう一度、私を見てほしい。
そう思った。
「カナタ…私、通報する…」
どんなことをしても手に入れたかった。
「そんなことしたら、写真…」
「そんな写真じゃ、ゆすられない!」
私はカナタを睨みつける。
私の覚悟を感じ取ったカナタは、
「どうしたら黙っててくれる?」と聞いてきた。
形勢逆転だ!
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