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10歳だとウキウキ気分で家に帰ると、目の前に話に聞いていた男の人がいた…
ママを抱きしめながら、私のランドセルを掴む。
新しいお父さん!?
この人は何を言ってるの…?
私は必死にランドセルから体をすり抜かせ、外に走った。
パパに知らせなきゃ!
警備員さん達の部屋に行くと、皆眠っていた。
揺すっても叫んでも起きてくれない。
そこにあった電話からパパに連絡しようとしたけど繋がらなかった。
「トワちゃ〜ん、出ておいで〜」
男の人が私を探している…
カーテンの隙間から覗くとママは一緒にいなかった。
ガチャガチャと音がして警備員の部屋に入ってくる音がした。
探しているのがわかる。
「いないか…」諦めたようだ。
部屋を出る時、
「君のママは、僕が連れて行く。
僕のことを誰かに話したら、ママがどうなるかわからないからね。」
笑いながらドアを閉めた。
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