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昨今、貧富の格差が開きまともに暮らせる人は… ずば抜けた能力の持ち主?金をしこたま抱え込んでいる人?あとは強運の持ち主?… であると経済評論家が語っていて、普通に生きて行くことが困難な時代となっていた。 俺の名は「日下部 守」 56歳独身で運送会社を経営している。 従業員は10名その10名はコンピュータを管理する人材であり、運送業務はAIが管理し運送用途から運搬車を選択し自動運転で目的地へ依頼品を運ぶ仕事であった。 そして俺の会社は国から推奨されている国営の運送会社であった。 運送業務もAIの普及により、もはや労働は人の手を必要としなくなり人を必要とする労働は頭脳労働だけでありA Iを進歩させるためのコンピュータプログラム開発が主であった。 頭脳労働以外はAIの指示に従い業務を遂行する僅かな経営者だけで俺はAIの指示に従う僅かな経営者であり、勝ち残ったのか?強運の持ち主なのか? しかし俺はいつも心の中でわだかまりを感じながら生きていた。
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