ホテルマエナでフカフカの眠りを!

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だけど、離婚して、それからまた離婚して、そして現在......。 場面が切り替わり、波の音がした。 そして巨大な油絵が目の前に出現した。 エーゼ夫人は全景を見たくて後ろに下がってみる。 白い波、青い海、白い家、青い空。 「これだわ、これが見たかったんだわ」 現在の夫と、思い描いているもの。 いつか住む海辺の家......。 「あたしは、間違ってなんかいなかった」 そうだ、いまの夫が好きだ、愛している。 遠回りになってしまうけど、いつかは海辺に住めるのだ。 夫は約束を破るような人ではない。 ただ待っていればいい。 「あたし、どうして冷めてしまってたんだろう」 きっと出張ばかりで置き去りにされて寂しかったのだ。 だけど優しい夫だ。 帰ってくると必ず土産を買ってきてくれる。 「どんな国に行っても、どんなにおいしいものを食べても、 君の作る手料理が絶品だよ」 そう言ってくれる。
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