ホテルマエナでフカフカの眠りを!

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広場の奥には白いロウソクが輪になって飾られている。 ロウソクには願いをこめて観光客や住人が灯しているそうだ。 エーゼ夫人はロウソクを灯さなかった。 なにしろホテルマエナに泊まることが願いだったのだ。 予約いっぱいで取れなかったのが、それこそ念願叶ってだった。 エーゼ夫人はゆっくりと寺院を回り、更なる想いを馳せた。 そして再び市場をくぐる。 海辺ではないのに魚介類も多く売られている。 流通が便利な地なのだ。 だから肉も野菜もたくさん売られていた。 白い鳥をデザインして土産屋も、いくつもあった。 せっかくだから土産を買ってみようか。 しかしエーゼ夫人は手を止めた。 思い出は夢の中だけにしよう。 そう思ったのだ。 それとも夫に土産?そんなもの必要だうろか?とも思ってしまった。 エーゼの気持ちは夫に対して冷めていたのだ。
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