ホテルマエナでフカフカの眠りを！

夕食はボンゴレのパスタと海鮮サラダで、これも美味だった。

同じ時間にシガも休憩室で夕食を取っている。
ティサナが作ってくれた特別メニューの、あんかけパスタだ。

エーゼ夫人は部屋に入り、荷物を片付けてから風呂に入った。
エメラルドグリーンの入浴剤の浴槽に浸る。
これから見れる夢も同じ色の海だろうかと、高揚した。

バスローブ姿で少し湯で熱くなった身体を、備え付けの冷えた茶を
飲んで覚ました。
髪を乾かし、やはり備え付けのシルクのパジャマを着替えてベッドへと
入り、明かりをスタンドのライトだけにする。

そこでエーゼ夫人は感動に近いものをおぼえた。
『フカフカ』という造語がピッタリな寝心地だったのだ。
そんな寝具に包まれて自然と眠気が沸いてくる。
エーゼ夫人は目を閉じて寝具に身をゆだねた。

そうして深い眠りについた。
旅行で歩いた足をほぐし、身体中の疲れが癒されていく。
そこから寝起き間際の浅い眠りの中で夢を見始めた。