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「白沢さんと同じクラスだった方がちらっと仰ってた話しだと、同じ部活の一部の奴となんだかちょっと険悪な感じだったかららしい。…確か…2年生と仲が良くなかったそうだ」
「1年のくせに周りにちやほやされてっから嫉妬されてた的な?」禄助が振り向いた。
「あぁ多分それに近いだろうな。それが原因ではないかともっぱらの噂らしい」
禄助を見て頷き返すと李兎はふーっとタバコの煙を吐いた。
「飛び抜けて実力はあったそうだからな、よけいに妬まれたんだろうよ。だからよく大した用も無いくせに昼休みとかに白沢さんのクラスに2年の女子バスケ部の奴らが何人か束になって『白沢居る?ちょっと付き合ってよ』って呼び出しに来たりしていたそうだ。白沢さんは白沢さんで真面目だから関係ないクラスの子が巻き込まれたら大変だと思ったのか、呼ばれるたびに黙って彼女達に付いてってたらしいが裏で何されてたかは誰も知らないらしい」
「女の子怖ぁい…!」と佐藤は真っ青になった。
「お前も女だろ?」と禄助は佐藤に言った。
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