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「万が一の事を考えてね、彼女が貴方達に連れて行かれた後 その後を追いかけて影からこっそり他の友達の子達が貴方達の声を録音してくれていたそうですよ」
良かったですね。天野がにっこり笑ったのを見て寺本達の顔つきが険しいものに変わった。
「悪い事は出来んな」ふふっ と李兎も微笑んだ。
「あっ、あんた達こんな事して良いと思ってんの!?あの事全部先輩にバラしてやるからな!」
「あー、その子が私の彼氏と付き合ってた話しの事?」
びっくりした寺本達が振り向くと2年生達の背後から一際背が高い女性が歩いて来た。
その人は元・桃ノ花中学女子バスケ部だった先輩の落合だった。隣には彼氏も一緒に居た。
「なっ、なんで落合先輩が…!?」
「萩野君が先輩の居場所探して連絡してくれたのよ」とヤス子が言った。
「その事ならとっくに2人から謝ってもらってあるから大丈夫よ。土下座もしてもらえましねぇ」
落合がニヤッと隣を見ると落合の彼氏は「当時は誠に申し訳ありませんでした」と落合に向かってぺこぺこ頭を下げた。
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