最愛の女性

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最愛の女性

 ――いつからか、貴方を追っていた。  ――ですが、気付いた時にはもう手遅れ。……いえ、この表現は些か不適切でしょう。例え、いつ気付いたとしても結果はまるで変わらなかったでしょうし。  何故なら――きっと生涯、彼が想いを寄せるのはあの人だけ。彼の最愛の女性(ひと)であり、今は亡き私の姉だけなのですから。
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