小さなテーブル

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「犯人をかばうのなら、わざわざそんな事しなくっても、みんなを呼びに村長さんが塔から一旦離れたら、その隙に逃げるんじゃないの?」 お皿にのせたアップルパイはいい香り。 ミーシャ先輩の鼻がひくひく動いてる。 香りが残っていたら、誰がそこにいたのかわかってしまう。 そしてそれに気づいた村長は窓を開けた。 そう思いませんか?先輩。 窓を開けて空気を入れ換えながら呼びかけて人を集めて時間を稼いで、そして沢山の人がなだれ込んで大騒ぎしているうちに犯人はこっそり隠れ場所から出てきて紛れ込む。 これなら、犯人はわからなくなる。 「なるほどね」
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