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少し休憩して、琴羽さんと私は家に帰ることにした。
うっそうと生い茂っている木々のトンネルに入って、小さな滝の沢を通って山の入り口までたどり着いた。
私は琴羽さんとまた遊びたいと思って、
「また明日、遊ばない?」
と思い切って声をかけると琴羽さんが、
「うん、いいよ!」
と笑顔で答えてくれた。
この日から毎日のように琴羽さんと私は山に入ったり、小学校のプールで遊んだりと2人で楽しい時間を過ごしていた。
夏休みが終わりに近づいた日、私は琴羽さんと山の入り口で待ち合わせをして、2人で山に入った。
夏休み中、何回か琴羽さんと一緒に山に入ったけれど、キアゲハを見つけることができていなかった。
小さな滝の沢に到着すると、琴羽さんと私は大きな石に2人並んで腰を下ろして、少し休憩することにした。
「夏休み、終わっちゃうね!」
私が寂しそうに言葉をかけると琴羽さんも、
「終わっちゃうね!」
と寂しそうに言っていた。
「また会えるかな?」
私が琴羽さんに言葉をかけると琴羽さんが、
「うん、きっとまた会えるよ!」
と笑顔で返事をしてくれた。
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