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「琴羽ちゃんと会えなくて寂しかった。」
私が琴羽さんと会えなくなって寂しい思いをしていたことを話すと琴羽さんが、
「花蓮ちゃんは、友達ができて良かったね!」
と言葉をかけてくれた。
「また会えるかな?」
私が自分の思いを正直に伝えると琴羽さんが、
「もう会うことはないと思う…
花蓮ちゃんは私がいなくても、良い友達に恵まれているよ!
私は最後にもう一度だけ花蓮ちゃんに会いたくて、今日ここに来たんだよ!」
と教えてくれた。
私はなぜか寂しくて、目から涙がこぼれ落ちた。
「花蓮ちゃん、元気でね!」
琴羽さんが笑顔で手を振ってくれたので私は、
「琴羽ちゃん、ありがとね!」
と感謝の気持ちを伝えた。
すると琴羽さんの体が強い光に包まれて見えなくなった。
少しすると光が和らいで、その光の中から美しいキアゲハが現れた。
そのキアゲハは急に舞い上がってひらひらと羽ばたいて山の上の方向に舞って行ってしまった。
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