ヤマさんのため息

みんな…イノシシさん、タヌキさん、キツネさん、ウサギさん、サルさん、リスさん、トリさんが先にヤマさんの上に着いていて。少し遅れてクマさんとバケツに入ったサカナさんが着くと「クマさん、待ってたで〜」と拍手で迎えられる。
「みっ…み…ん…な…さき…さき…はぁーっ…い、行き過ぎや…はぁー…それに…はぁー…なんで、はく…しゅ…？」とゼーハーゼーハーしながら文句と質問を言うクマさん。
「クマさんを拍手でみんなでお出迎えしたかってん」とイノシシさん。
「えっ…はぁー…な、ん、で？」とクマさん。
「やっぱり忘れてる！今日はクマさんのお誕生日やん！！」とウサギさんにそう言われて、「あっ…」とクマさんがすっかり忘れていた誕生日を思い出す。
「クマさん、いつもみんなが過ごしやすいように、ヤマさんをきれいにお掃除してくれて、ありがとう！」とバケツの中からサカナさん。

ヤマさんが小さなため息をつくと、それを合図にタヌキさん、キツネさん、サルさん、リスさん、トリさん、サカナさん…森に住む動物・ムシ・草・木のみんなとカワさん…そして、ヤマさんのみんなでお誕生日の歌を歌う。

「♪ハッピーバースデー・トゥユー…ハッピーバースデートゥユー…ハッピーバースデー・ディア…クマさ〜〜〜ン…ハッピーバースデー・トゥユー…」