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ーーー3人の子供かあ。
私と違って家庭的で料理も好きで
小さな子供が懐いてた樹里。
なるようになった感が否めない。
家庭的とは程遠い私。
誰のために
何のために
生きるのか
何度考えても見えて来なかった。
だから今では考えることすら放棄してる。
色の無い世界の何処かに
大切な何かをただ待っている。
ーーーお姉ちゃん、好きな人は?
ーーーおらん。
ホントは一人だけいる。
姿も分からない人。
どれだけ思い出そうとしても
濃い靄の中で私のそばから離れて行く姿。
茉莉子は優しい子。
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