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死の宣告
函館の仕事から戻り福岡の部屋に荷物を置く。
ベッドに疲れ切った身を投げると
携帯が五月蝿く騒ぎ出す。
「マリリン?あんた今どこよ」
「家だけど」
今岡茉莉子、35。
仕事はケータイ小説家。
基本、エロ目の不倫物か
御曹司とバカな女の格差恋愛ばかり。
それが今は一番pvが稼げる。
ずっと前は純愛物を書いてたけど
そんなもの誰にも必要とされてなかった。
まるで私みたいに。
誰からも
必要とされなかった。
世の中のゴミみたいに。
もしかしたらゴミの方がリサイクルできるだけ
マシかも知れない。
役にも立たない、リサイクルもできない。
そんな役立たずのゴミ。
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