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あの日の出会いからもう10年過ぎた。
あれから何度か函館や札幌に
行く事はあっても彼には会えない。
生きてるのだろうか?
何処で何をしてるのだろうか?
たまに思い出す彼とブルームーンのカクテル。
自分でも真似て作ってみたけど
全く違う飲み物になる。
あんな感動はもう味合えないのかと思うと
悲しくなってしまう。
「白内障ですね」
「白内障?」
「まあ手術すればちゃんと見えるようになりますから」
「そうですか」
ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。
次なる悪魔がすぐ隣で仁王立ちしていた。
「向こうで血液検査して下さい」
そして処置室みたいな部屋で血液を採られた。
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