死の宣告

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52a9a3c7-d1cc-4e77-8efd-5546247c1d5e 私が10歳の春、両親は離婚して    妹の樹里は父親に引き取られ    私は母親と暮らすことになった。 それ以来、妹にも父親にも会ってない。    そして16の夏    母親は男を作って蒸発した。 だから人生ってものがどうでもよくなって     高校を辞めてプー太郎になった。    そしてその頃付き合ってた男とも別れ     風俗の世界にどっぷりと浸かった。 少しは稼げるようになったものの     心の中はいつも空っぽだった。    したいことなんて何も無かった。     これと言って趣味らしいものもなく     特技だってなかった。 空虚(うつろ)な空間に身体を横たえては     無駄に明るい空を眺めては     (うら)めしそうに(にら)み     曇った空から降り注ぐ雨になる。
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