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山を買った。
別にキャンプ好きというわけでもないけど小説が書きたいから何かインパクトが欲しくて、買った。無論山を買ったからにはキャンプをしようと決断して、僕は枝や葉を集める。
集め終わった後は、もちろん火をつけよう。ライター?チャッカマン?違うね。もちろん……マッチだ!え?枝と枝を擦りつけるやつではないのかって?ノンノン、あんなのはお決まりの失敗フラグだろ。だから、少しばかり文明の利器を使わせてもらう。マッチを擦る。あれ?うまくいかない。もっと強く擦った方がいいのか?クソ!うまくいかない。もういいや。ライターを使おう。文明の利器サイコー!!僕は枝を一本燃やし、それを枝の集合体の中に入れる。そしてその上に網を乗せた。え?枝とかのこと薪っていうの?ヘ~初耳。窯に水とご飯を入れ、網に乗せる。しばらくことわざの本を読んで待つ。
二十分でいいと言われていたため二十分で開ける。しかし、コメコメは焦げてしまった。あれーおかしいなーと思い、再び調べてみようとしたが、そういえばここ、Wi-Fiなかったか。スー、一旦下山しよ。
どうやら、米は中火で炊飯してから弱火にするらしい。弱火…?中火…?どうやってやるの?そもそも火力が高すぎて、もう焦げてるし…もういいや、さっき家に帰ってパックご飯を温めていたしそれ使お。
そして今日の目玉。目玉焼き!コンコン、パカッ!ふ、卵を割る技術だけは謎にうまいんだよな。昔から母に教わって卵焼きだけはうまくなったからな。そして目玉焼きは時間が重要。今回は強火でやっているから、一分でいい。ふたを閉め、一分待つ。そして、一分立ったら紙皿に移し替える。…さて、とりあいず完成した!黄身を割って、醬油を垂らす。いただきます!…美味しい。山で食うご飯は格別というのはよく聞くが、なるほど確かにおいしい。今後も何か小説に悩んだらここに来るとしよう。とりあいずまずは…ご飯を炊けるようにならないと。
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