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「実はずっと迷ってたんだけど、今日蒼さんと色々と話してて、独立するのもありかなって思って。彼女もフリーランスで翻訳の仕事してるんだけど、今は映画やテレビドラマのサブタイトルを翻訳したりする仕事が沢山あるって話を色々聞いたの。そういう自分のやりたいように自分のペースで働くスタイルもいいかなって。私、子育てもしたいし、犬も飼ってみたいの」
一樹は将来の夢に想いを馳せている彼女の頭を優しく撫でた。頑張り屋の彼女ならきっとなんでもできる。
「頑張れよ。きっと凛桜ならできる」
「ネットアーチとはライバルになっちゃうな」
「応援してる。手助けが必要な時はいつでも言ってくれ」
一樹も子育てには是非参加したいと思っている。姪の紬を見ていてもわかるが、子供が大きくなるのはあっという間だ。その1分1秒でも見逃したくない。
これからは賑やかな未来が二人を待っているのかと思うと嬉しさで胸がいっぱいになる。
「それじゃ、遠慮なく」
一樹は早速ベッドサイドテーブルにあった避妊具を全て掴むと、部屋の隅に投げ捨てた。
「凛桜、今夜は一晩中抱くから」
一樹は、はぁ――…と熱い吐息を吐きながら、身に纏っていたローブを剥ぎ取った。
「……うん、一樹さん……」
愛してる――…という言葉を、彼女に覆い被さって、唇で吸い取った。彼女の唇は、彼女自身の心のように温かくて柔らかい。
幸福と愛情を噛みしめながら、一樹は自分の指を彼女の指に絡めた。すると彼女が嬉しそうに口角を持ち上げたのがわかる。
一樹は愛液で濡れそぼった花弁の間に、血管が浮き出て破裂しそうなほどいきり勃つ自分自身を押し付けた。すると何の抵抗もなく先端を飲み込む。
「凛桜、愛してる」
腰から広がる快感に耐えながら、隙間なく繋がる指同士にぎゅっと力を込めた。
この幸せは絶対に離さないと、
これから彼女と歩む未来を胸に抱きながら――…
The End
※3人のスマホは無事復活しました。
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