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1つの小さなダイヤモンド。
この小さなダイヤモンドの放つ、この世とは思えない美しく神秘的な輝きは、カラスのバリが今までかき集めたキラキラした物というあらゆる物に次々と反射して、この廃屋をまるでプラネタリウムにしてしまった。
「美しい・・・この世とは思えない程美しい・・・」
カラスのバリの心は、このダイヤモンドのプラネタリウムの光の中へ吸い込まれた。
キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ・・・
「飛んでる・・・!!飛んでいる!!
僕は、宇宙の中を悠々と飛び回ってる!!」
光の中に包まれたカラスのバリは、まるで自らが神秘の鳥になったような気持ちでいっぱいになった。
カラスのバリの黒い身体は眩い光に包まれてまるで、この輝く宇宙の中に自由に飛び回る神秘の鳥のよう。
キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ・・・
「美しい・・・僕って美しい・・・僕自体が、光るプレシャス・・・
うーーーーん・・・プレシャス!!」
キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ・・・
1個の僅か何センチにも満たないダイヤモンド。
それは、カラスのバリの集めてきた『光るもの』の中で究極の『光るもの』。
1番の宝物を拾って、カラスのバリはとても幸せだった。
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