飯嶌貴利はレモネード男子

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「皆ヒロマカのカードとかグッズ集めてんですよね。好きなキャラのやつが当たったとか何とかって学校で見せられた事あったんですけどカード集めとか何が楽しんだがさっぱり分かんなくて…」 「楽しいじゃん!袋開封する時とか何が入ってんだろう?ってわくわくするしさ!そんでたまに一発で超レアなやつとか当たったりしか時とか よっしゃあ!! ってなったりとかしてさ!あとほら だんだんカードホルダーが埋まってくのとか何か頑張ったかいがあったなぁって 達成感みたいな?あれも良いじゃん!?」 「ええ……?」 飯嶌は理解出来なかったみたいで またカップ麺を棚に並べ直し始めた。 「時間と金の無駄遣いじゃないですか、それ?」 「好きな事に費やしてるんだから全然もったいなくないよ」 「意味分かんな。俺だったらそんな時間あったらもっとタメになる事しますよ」 「例えば?」 「将来のための資格取得」 「う"っわ"…そっちの方が理解出来ない…」 「いろんな資格持ってる方があちこちの職場で採用してもらえる何かと都合が良いんですよ。カード集めなんかよりよっぽどね」 「カ、カード集めだって都合良い事いっぱいあるわよ!」 「へぇ、例えば?」 「超激レアを当てれば持ってない奴らに自慢出来る!」 「小っちゃ」 「うっせ」 意味分かんな と ぶつぶつ言ってる飯嶌を むっ と睨んでやると「その顔してるとマジで豚みたいっスよ」と冷んやりした目で飯嶌は言ってきた。
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