飯嶌貴利はレモネード男子

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「何よっ!?あっ!!」 険しい顔して振り向いてびっくり。 若い男性店員が御年四十代の叔母さんを冷めた目で見下ろしていた。そこでようやく気付いた事一つ。そういやここは自宅じゃなくて店の中だったって事。 「あーーー……はははははははははっ!」もう笑って誤魔化すことしか出来なかった。 「さ、帰っかな!」 手にはちゃんとヒロマカのウエハースが握られている。しかし私はあまりの恥ずかしさからその事をすっかり忘れていた。 「ちょっと待って下さい」 胸に飯嶌(いいじま)と書かれた名札を付けた若い店員が私の腕を掴んできた。 まさか私に気があるの この子!? ※下田は昔から勘違いしやすい女です。
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