飯嶌貴利はレモネード男子

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「何すんのよ!?」 「お金、払って下さい」 「は?何も買う物ないのに金なんて払えないわよ!」 「じゃあそれは何ですか?」 「はぁ?」 ウエハースを握っているのを忘れてる私は何の事を言われてんのか分かんなくて飯嶌を睨んだ。 すると飯嶌が私の手元を指差してきた。 そして今度は私はいっきに サー… と真っ青になった。 「お金、払わないまま商品持ってくなら万引き犯が現れたって警察呼びますよ?」 「ちょちょちょ、ちっ、違うんです!!これは今ちゃんと買おうとしてて……」 飯嶌は明らかに私を疑っている事がよく分かる。顔がちゃんと絵に描いたような疑ってる人の顔になってるからだ。こんなに分かりやすく疑ってる人の顔が出来るの凄いなって逆に感心するけど 今そんな呑気な事言ってる場合じゃない。
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