飯嶌貴利はレモネード男子

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「まったくもう…アニメとか子供じゃないんですから…」 「いっ良いじゃないの 別に!大人だってアニメ観たって!ってか大人だって普通にアニメ観るし漫画読むし グッズ集めるし!!」 「集めて何すんですか?」 「何って、飾って眺めたり持って歩いたり…好きな物に囲まれるのが良いのよ!」 「生活に役に立たない物を集める理由がさっぱり分かりませーん」 こいつっ!!「…あ、あんた今 世のオタク全員敵に回したからね!?明日にでも袋叩きにされんだから!!」 「叔母さんにしか言ってないんだから何も起こりませんって。ほら そっちにもカップ麺飛んでったんだから拾って来て下さい!」 「はい…分"がり"ま"じだ……」 最近の若い人って皆こんな凍り豆腐みたいな奴ばっかなのかしら?あーやだやだ…。 ※そんなわけない。 「飯嶌君、私もう上がるけど…手伝う?」 「あっ、岸田(きしだ)さん、お疲れ様です!こっちは大丈夫なんで気にしないで帰って下さい!」 「でも…」 「終電間に合わなくなったら大変ですから 本当に気にしないで下さい!それにこっちはあの叔母さんが手伝ってくれてるんで!掃除とかも大丈夫です!」 人の事 この店担当の清掃員の叔母さんみたいに さらっと紹介しやがって あの糞ガキ…。 「そう?じゃあ先に帰るわね。ば…叔母さん、ありがとうございます!じゃあお先失礼しま〜す」 今あの若い女店員 私の事 婆さんって言おうとしたな…。確かに仕事帰りだから服装は質素だけど婆さんはねぇだろ婆さんは!!
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