父を弔う夜

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゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚ ()くる朝、茂三の住まいである表通りに面した仕舞屋(しもたや)に男が飛び込んできた。 ちょうど水を撒きに表に出ようとしていた女房のおよね(・・・)と出会い頭にぶつかりかける。 「ちょ…ちょいとあんた、不躾になんなのさ。一体全体、うちに何の用だってんだ」 およねは柄杓(ひしゃく)を振り上げて(わめ)いた。 「なんだ、朝っぱらから騒々しい」 家の奥から茂三が懐手をして出てきた。 三和土(たたき)にいる男——否、男の子の姿に細い目を見開く。 「丑丸じゃねぇか。こないな朝早くにどうした。おっ()さんは表にいるのか」 すかさずその目を外は遣るが、通りにおすみ(・・・)らしき女はいなかった。 「——今朝、目が覚めたら……いなくなっちまってた…… 昨夜(ゆうべ)もらった銭と一緒に……」
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