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この後、百合亜は公園でまたトレーニングをしていた。
「あれ? あれはシグリッドさんだ」
公園では昨日と同じようにシグリッドがいた。
「げっ!」
「今げっ、って言った」
「ニホンゴワカラナイ」
「ねぇねぇ! シグリッドさんは勇者なの? 私勇者に憧れていて勇者になりたいと思っているの? どうやったらシグリッドさんの様な勇者になれるのかな?」
「危険よ。憧れとか遊びとかそういうのでやっちゃいけないの」
「わかっている、遊びじゃない。私この前勇者に助けられたんだ。でも勇者といっても私と同じ、もしかしたら私よりも歳下かもしれない女の子だった。そんな普通の子が誰かの為に頑張れる、そういうのに私もなりたい。だから今もこうして鍛えているの」
「憧れを否定したのは悪かったわ。それにあなたの考えは素晴らしい。でも、ロボットになって戦うだけが勇者じゃない。憧れがあるのならあなたはあなたの道で勇者というものを見つければいいと思うわ」
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