第2章

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「ケ、ケーニッヒファフナー!」  ヴルムンクが叫ぶとシグリッドの持っている石から銀色の竜が召喚されて竜はレンオアムの顔に炎の球を放ち、レンオアムはヴルムンクを離す。 「ありがとう、ケーニッヒファフナー」  逆上したレンオラムはケーニッヒファフナーに突撃して尻尾で叩きつけ、ケーニッヒファフナーは百合亜の近くに倒れる。 「正義の竜! な、何か私にできる事はないの? とりあえず、頑張ってーー!!」  声援を上げる百合亜。 ケーニッヒファフナーは百合亜の方をじっと見る。 「え? 何!?」 「まさかケーニッヒファフナーが百合亜を選ぶというの? 百合亜の勇気、力を。でも…………、いや、それを決めるのは百合亜自身、私が決めて良い事ではない! 百合亜!」  ヴルムンクが百合亜に向かって叫ぶ。 「あなたに問うわ! ケーニッヒファフナーがあなたの力を必要としているわ。キッカケは憧れかもしれないけど、あなたに戦う覚悟がある!? この戦いを見て怖くなるのなら私はあなたを巻き込みたくない!」 「実際に間近で見たら怖い。でも、私は護りたい! あの人達みたいに! 町を! 人を! そして戦っているヴルムンクを!」 「そう。その決断に後悔しないでよね。私がさっき言ったように叫ぶの、この子の名前はケーニッヒファフナーよ!」 「わ、わかった! ウェイクアップアーティファクトブレイブ! ケーニッヒファフナー!!」  百合亜は光に包まれてケーニッヒファフナーと融合する。 「ケーニッヒファフナー!!」
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