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「良いものを見させてもらったよ」
シグリッドに手を差し伸べられて起き上がった百合亜。
突然公園内のどこからか声がする。
「誰? まさか竜の黒幕?」
「ふふ、私だよ」
公園の木で死角になっている所から出てくるのは阿東蘭。
「蘭!?」
「成る程、今のがアーティファクト。古の北欧が遺した聖遺物というものか」
「な、なんで知っているの? やっぱり蘭が黒幕!?」
「ふふ、何故だと思う?」
強張る百合亜とシグリッド。
「そう怖い顔をしないで欲しいな。2人とも可愛い顔が台無しだ。答えは単純な話、月刊マーの今月号に載っていたからさ」
蘭は持っているマーの特集ページを開く。
【神々の伝説が遺る北欧、真実を探しに富士丘弘義。がゆく】
「いやはや、本当にあるとは驚きだよ。これでも動揺している位感動しているんだ」
「「紛らわしい!!」」
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