第3章

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「良いものを見させてもらったよ」  シグリッドに手を差し伸べられて起き上がった百合亜。 突然公園内のどこからか声がする。 「誰? まさか竜の黒幕?」 「ふふ、私だよ」  公園の木で死角になっている所から出てくるのは阿東蘭。 「蘭!?」 「成る程、今のがアーティファクト。古の北欧が遺した聖遺物というものか」 「な、なんで知っているの? やっぱり蘭が黒幕!?」 「ふふ、何故だと思う?」  強張る百合亜とシグリッド。 「そう怖い顔をしないで欲しいな。2人とも可愛い顔が台無しだ。答えは単純な話、月刊マーの今月号に載っていたからさ」  蘭は持っているマーの特集ページを開く。 【神々の伝説が遺る北欧、真実を探しに富士丘弘義。がゆく】 「いやはや、本当にあるとは驚きだよ。これでも動揺している位感動しているんだ」 「「紛らわしい!!」」
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