第3章

4/8
前へ
/29ページ
次へ
 翌日の昼休み、百合亜はシグリッドと蘭を連れて部活設立の許可を貰いに生徒会室に行った。 「お姉ちゃん! アーティファクトブレイ部の設立を許可して!」  琴吹高校生徒会長春季梨衣(はるきりい)。 1歳年上の百合亜の姉である。 「百合亜、ここではお姉ちゃんって呼ばないでっていつも言っているでしょ」 「ご、ごめん」 「全くもう。ここではお姉様とお呼びなさい。あら百合亜、タイが曲がっていてよ。身だしなみはしっかりとね。お2人もごきげんよう」 「え、この人そういう系?」  こっそり百合亜に耳打ちするシグリッド。 「あぁっ!? うちの可愛い妹に何してくれとんじゃい? 赤ん坊の時から天塩にかけて育てた大切な可愛い妹じゃぞ! おんどれ百合亜につく悪い虫だったらしばくぞ!」 「お、お姉ちゃん、落ち着いて」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加