第3章

7/8
前へ
/29ページ
次へ
「月刊マーにどれだけの信憑性があるのかわからない」  シグリッドが月刊マーを押しのける。 「ああ、愛読書が! 大切にしてくれたまえ」 「関係者になったから真実を言うわね。月見市の勇者は勇者神ヴァルキリーっていう神様達で、大大大昔に勇者神は悪の巨人と戦ったわ。その時の人間は勇者神にばかり戦いを任せていた訳ではなくて、ドヴェルグという小人が造ったロボットに乗って戦ったの。それがアーティファクトブレイブ。当時の戦いはとても激しくて勇者神も巨人も力を回復するために自分自身を封印して永い眠りについていた。それが現代に起き出して数年前まで戦っていたというわけ。古の戦いで多くのアーティファクトブレイブは破壊されてしまったけど、中には現代まで遺っているものもあって、この剣ヴルムンクは私の家に代々あったの。この神話も北欧の中の一部の人には事実だと伝えられているわ」 「へー、北欧神話は有名な話だけど、本当はそんな事があったんだね」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加