第1章

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 勇者神ヴァルキリー達の戦いが北欧神話と呼ばれるようになった現代。  春季百合亜(はるきゆりあ)は休日に宝富市のデパートに遊びに来ていた。 そこで、彼女に悲劇が起こる。 宝富市に突如現れた怪物によって宝富市はパニックに陥る。 人々が逃げ惑う中、怪物はデパートの建物を壊し、瓦礫が落ちてくる。 助からないと悟った瞬間、何か巨大なモノが百合亜に覆い被さり、瓦礫から百合亜を守る。  それは、紅く輝くロボットだった。 しかし、巨大なロボットを見た百合亜は現実離れした恐怖で動けずに立ちすくんでしまった。 それを見た紅いロボットはロボットからピンクの髪をした少女の姿になる。 「本当は正体を隠さないといけないんだけど。まぁ、いいや。君、頑張って、逃げよう!」  百合亜と同じ高校生位の年齢、いや、見た目が幼いから中学生位かもしれない少女は百合亜の手を引いて一緒に逃げる。 そして安全な所へ連れて行って貰った後、少女は再び紅いロボットになって怪物を倒した。  そのロボットが宝富市にある宝富女学院高校ブレイ部の勇者と知ったのは数日後の事であった。
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