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勇者になりたい。
どうなればあの子のような勇者になれるかわからないけれど、今はまず!
百合亜は家から学校へ向かって走り出す。
「はぁ、はぁ、はぁ」
校門に着いて息を切らす百合亜。
「朝から頑張っているね」
同級生の阿東蘭(あとうらん)が話しかけてくる。
「鍛えているからね!」
「この前言っていた勇者になるってやつかい?」
「そう! 勇者になるにはまずは身体を鍛えなくちゃ!」
「宝富女学院ブレイ部か。しっかり身体を鍛えていた方が月宮ワーカーをより上手く乗りこなせられるかもしれないからね。良き事良き事」
「蘭も相変わらず早いね」
「昨日この辺りに謎の飛行物体が出現したらしくてね。UFOじゃないかと調査しているんだ。残念ながら手がかりは無しさ」
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