闇の王冠

1話

渋谷ー

僕のファンと言うマジシャンから貰った王冠。

あれどうしようかな？被ってみようかな？

でも街中じゃ恥ずかしいから自宅で被ってみようかな？

と思って渋谷を歩いていると、街頭ビジョンが目に止まった。

街頭ビジョンには、現国王のよぼよぼのお爺さんが映し出されている。

この王様、もうかなり高齢だけど、国民から慕われてる。温厚な性格だし優しいから。

あの貰った王冠被ったら、あんな風に僕もこの国の王様になれるんだろうか？

しかし、被っただけで王になれるってよくわからないな？

まあ、とりあえず自宅に帰ろう。

どうせ今日も仕事がまわってこないだろうし。売れないから。

そう思って自宅に帰った。

誠の自宅ー

早速、鞄の中からマジシャンから貰った王冠を出す。

誠「これ被っただけで王なんて…」

馬鹿馬鹿しいと思ったけど、物は試しだ。

王冠を持ち僕の頭の上にのせ被った。