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Act4. 敗北
怪獣はいつも空に突然開いた穴から現れていたが、穴が出現する1時間前から、その場で磁場の乱れや空間の歪みが発生していることが判明した。
そこで、上空の磁場や光の屈折率を計測して怪獣の出現を予測するシステムが開発された。
これまで突然の怪獣の襲来で多大な人的被害が出ていたが、避難時間を確保できること、無人エリアで最初から最大火力で闘えることにより、被害を小さくできることが見込まれた。
高まる期待の中、本格運用を開始したのが先月であった。
その日の午後、北関東のK市上空に黒い穴の予兆が検出された。
直ちにEICOTと防衛隊が出動し、現地周辺住民の避難を終え、怪獣の迎撃態勢を整えた。
黒い穴が開き怪獣が現れたところにEICOTと防衛隊が攻撃を開始。ジオルトエースも現れて怪獣を圧倒し、止めの光線技でミッション終了と誰もが思った時にそれは起きた。
突然、ジオルトエースが下の方を見て動きを止めた。
手を伸ばして屈もうとした時に、瀕死の怪獣が放った光線がジオルトエースを直撃した。
ジオルトエースは周りの建物を巻き込んで倒れ、光となって消滅、怪獣は地中に逃亡した。
そして、倒壊した建物の下から、圧死した小学生の男の子が発見された。
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