ウサギガトリング

＊《風呂場にて》

　水音が聞こえてくるなと河南はふと感じた。しかも温かい。特に――局部が。
「ん……な、に？」
　目を擦って眼前を見れば逞しい色男が河南自身を手でも舌でもむしゃぶりついていた。その淫乱な姿に唖然とし、次第に身体が熱くなる。
「やぁっ……、な、なにやって……！」
「主様が、その気になるように……、ご奉仕してんの」
「ご奉仕って……あぅっ、もう、――出るっっ！！」
　白濁液を噴出させてバキュームのように飲み込んでいく白道の淫靡な姿に河南は息を吐き出しながらやめさせるように手をかざした。
　だが白道は一向に行為をやめようとせず、そのまま竿をしゃぶる。
　河南の身体が過敏になって震えた。
「あうっ！　ふぅ……はぁ……もう、やめてぇ……？」
　涙が次第に溢れ、やめてくれとせがむ河南に白道は竿先から舌を這わせて臀部に向かい、菊穴を舐め上げる。
　河南の身体がさらに熱くなり涙を零した。
「やぁっ……あっ、あぅ、あっ――！」
「可愛いぞ、ご主人様。アナル弄られて嬉しいか？」
「嬉しく、ないっ、やぁっ！」
　脚を大きく広げられ尻を嬲られて舌を這わせられる煽情的な光景に河南は頭がどうにかなってしまいそうになった。この男、白道に出会ってから初めてをたくさん奪われてしまった。
「よし、そろそろ解れてきたな。はは、――やっと挿入るぜ」
　目の前には憎たらしいほど大きくて太く、そして長いブツだった。こんなもの入るわけがないと尻を引っ込めるが、力ずくで引き込まれてしまう。
　尻のなかに銃をぶち込まれるのかと思う恐怖に駆られる。
「こ、怖い……よ」
「おいおい。長がなに言ってんだよ。ぶっといおちゅーしゃが挿入ると思えよ」
「こんな太くて長い奴あるか……」
「褒めてくれて嬉しいっぜ！」
　その瞬間、ゆっくりと挿入された。みちみちと音がするぐらいの質量に河南は自身が壊れてしまうのではないかと悟る。
　だが悟ったのち、完全に挿入されたかと思えば大きなストロークで打ち込められて河南は足を開いた状態で上下に揺さぶられた。
「あぅっ……！　ふぅ……はぅ、うぅ……、早く、抜け、よ……！」
「っはは、それはできねぇ相談だな。俺がイケねぇ限り、このままだ」
「この……変態馬鹿ウサギ！！！！　やぁっ……！」
　激しく揺さぶられた状態で涙目を浮かべた色気ある青年の姿に、白道は加虐的な思いに駆られながらも興奮し欲情する自分が居た。
　自分を扱うこの青年と一つになって深め合いたいと願う。
「はぁっ、あぁ……あっ、やばい……イクっ！！！」
「いいぞ……、俺も、イクっ！」
　白道は河南の内部に、河南は二度目の射精を果たした。河南は熱すぎる液に塗れながら同じく興奮している白道とディープキスをしたのだ。