*《興奮カナン》

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*《興奮カナン》

 タンクトップから垣間見える厚みのある胸板にシックスパックに割れた腹筋は河南を興奮させる。これほど肉体的な身体つきは火炎に居るメンバーのなかでもなかなかいない。少し触れてみたくなった。 「お前の身体、触ってもいい?」 「おお良いぜ、主様」 「河南だ」  腹筋から触れていき胸板を触っていくと、弾力があって張りのある身体に河南は欲情する。男の身体でこんなにも奇麗だと思うのは初めてであった。  白道がニヒルに微笑む。 「なんだ、身体触るのも興奮するのか。――エッチ」 「なっ、ち、ちげぇよっ!」  身体から手を離そうとすれば逆に絡めとられて枕元に縫い留められた。腹斜筋が動くのが見える。 「な、なんだよまた――」 「俺を待たせるな。早く入れてぇんだよ」  唾液を含ませた左手でパンツを引き下げられて尻を嬲られる。甘い声が聞こえた。 「ひゃぁっ、あぅ――うぅ……!」 「はは、可愛い反応すんな河南様は」  尻に指を挿入されているおかげで異物感が否めなかった。だが腰をくねらせて抵抗するたびに口笛が聞こえる。 「欲情してんのか? 可愛いこった」 「ち、げぇっよ! はや……く、指、抜けって……!」 「指抜いても良いけどよ、今の状態で挿入れたら血まみれだぜ?」  血まみれは嫌なので河南は顔を震わせながら耐えて見せた。処女のような儚げな姿に白道は欲情する。  四本の指が出たり入ったりを繰り返して、河南が息を漏らした。 「はぁ……あぁ、うぅっ……まだ、終わんねぇのかよっ……」 「もう良い具合だな。そうだな、俺が挿入れるときにいいこと話してやるぜ」 「いいこと?」  指を引き抜かれて両腕の拘束が放たれた。動かしたいのはやまやまだが痺れて動きづらい。床に置き去りになった銃に手を掛けようとすれば――後背部を取られた。 「ほぉ、バックが良いってか? いいぜ、――受け取ってくれよ!!」  みちみちと侵入してくる大きな異物に河南は耐えきれずに涙を零しながら嗚咽した。きつくて痛くて堪らないようだ。  だが揺さぶりをかけていくうちに解されて満ち足りたような気持ちになる。 「あぅ……ふぅっ……んぅっ――!!」 「はは、気持ちいいか河南様?」 「気持ち良く、ねぇっ」  大きなストロークで打ち込まれて上下に揺さぶりを掛けられる。河南は涙が流れた。この涙はどういう涙なのかわからない。  白道が振動に合わせて言葉をほとばしる。 「俺は……河南を、三つの村の長になれるように……ここに来たんだ!」 「あふっ、ふぅ……ふぅ……!」  白道の白濁液が放たれてウサギ耳と尻尾が揺れる。白道が息を吐き出した。 「おいおい、河南様は射精出来ていねぇじゃねぇか。仕方ねぇから、前、弄ってやるよ」 「べ、別にいい!」 「いいからいいから」  前を扱かれて数分も経たぬ間に達してしまった河南は自分が情けなく思えて、夜を過ごしたのだ。
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