第1章 オペラ女優の旅と荒れた街

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 芸術大国ラクグリアの首都フィオーレ。  そこには数多の劇場があり、日夜大規模な公演が行われている。  特にオペラと呼ばれる演目は人気が高く、オペラ歌手やオペラ女優は人々の憧れの職業だ。  トップスターともなれば、貴族や富豪とも同じレベルの富を築くことが可能とも言われている。  しかし、この世界は弱肉強食であり、かつコネがモノを言う。結局、上流階級で才能のある者しか成り上がることが出来ない。  そんな生まれが全てともいえるオペラの世界にて。  ミーラ・ランベールという女優は異質な存在だった。
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