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廃墟と化してから過ぎた年月が長すぎて、建物へと続く道路も舗装がはがれ、草や木が茂り、道と言う道や駐車スペースと言うような開けた場所も無くなっていたから必然的に外からの視線は避けられる場所にその車は停まっていた。
悪路を走れる大きくて幅広なタイヤを備え付けた四輪駆動の黒い車は途中の泥はねで車体を汚してはいるものの車そのものはまだ新しかった。
スモークの掛かっていない運転席と助手席に人の姿は見えないのに、不自然に揺れるその車内には後部座席に人が乗っていた。
真ん中のシートに鎮座する憧燿の体を跨ぎ越し、運転席と助手席のシートの肩の部分に掴まった雪十は苦しそうに背後の憧燿に訴えた。
「はや、く、しろってーッッ、来る、からーぁっ、ぅんっあ!」
雪十の腰をがっちりと掴んでリズミカルに抜き挿しを行う憧燿に雪十は堪らず喘いだ。
ズボンと下着は片足に引っかけたまま、下半身だけを露出する形で受け入れる憧燿の熱棒が内側にある性感帯を責め上げてくる。
「はっ、あっ、ンッ、あーっや、くっぁ」
快感が頭も体も支配していき、だらしなく開いた唇の端から涎が溢れ、理性が飛びそうになるが雪十は慌てて首を振ってそれを引き戻した。
「憧燿!早くっ、前も、触―れっ、あッッ」
時間がないのは依頼人が任務の完了を確認にこの場所にもうすぐやって来るからで、今の自分たちは依頼人を待っている状況だ。
迫る自分をダメだ、と言いながらも結局は受け入れて快感に流される雪十を憧燿はよく理解していた。
理性で拒まなければとする状況は逆に興奮を掻き立てる要素なので、そこを抗うのは実はとても難しい。
時間がない、見られてはまずい。頭の中では分かっているけれど、死ぬかもしれない、と言う状況から脱した直後の人間は本能が理性に勝って衝動に駆り立てる。
掴んでいた腰から滑らせるように脇を撫でると憧燿の指先が両方の胸の突起をいじり始めた。
「ああっ、ぁーん、ちがーっ、憧―っ!」
自分の手で、自身の熱棒を扱こうとする雪十に気付き、憧燿は雪十の体を自分自身へと引き寄せた。
自重でさらに深い所まで憧燿の熱棒が挿り込み、下腹部に掛かる圧迫感を雪十は激しく喘いで凌いだ。
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